昨日、小出郷文化会館でのリサイタルにお越しいただきました皆様には、お忙しい中を本当にありがとうございました。昨年同様に皆様の拍手は温かく、とても幸せな気持ちで弾かせていただくことが出来ました。
今回はCDとレコードを収録したホールでのリサイタルでしたが、ドビュッシーを弾きながら、そうそうこの音この音!と嬉しくなっていました。改めて、ドビュッシーが「全てのピアノ曲はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」と言った意味が分かる気がしました。やはり、ドビュッシーはこのようなピアノの響きによる表現を求めていたのだろうな・・・と。
後半のプログラムはモーツァルトとショパンでしたが、初めてこのピアノでモーツァルトを弾いてみて、このピアノのもつ品格というか凛とした強さのようなものを感じ、新鮮な驚きがありました。このピアノは、曲の良さも引き立てるのだなぁと。そして、もしかしたらベルリンフィルの本拠地にいた時に、この曲を誰か凄いピアニストが弾いて、その時のことを今、このピアノは思い出しているの??と思う瞬間がありました。そのぐらい、ピアノが何か語ってくるものを感じました♪
アンコールでは、まず、昨年と今年のリサイタル開催にご協力くださいましたホールの職員の方に感謝を込めて、その方のお好きなアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」を弾かせていただきました。そして、クラファンのリターンのアンコール曲は、神奈川からお越しくださり、私が20代の頃から心強い応援を続けてくださっている方によるリクエストで、ビートルズの「ヘイ・ジュード」でした。曲の最後はYouTubeでの演奏とは違うアドリブに挑戦。会場の皆様も湧いてくださり、楽しい気分でリサイタルを終えることが出来ました。
このホールは11月から「魚沼市響きの森文化会館」に名前が変わるそうで、「小出郷文化会館」でのイベントは、このリサイタルが最後だったようです。何だかとても光栄☆ 最後にトークで「新しい『響きの森文化会館』でもぜひ弾かせていただきたいです」と言ったら、皆様が大きく拍手してくださったのが、本当に嬉しかったです。また素晴らしいピアノとホール、そして温かいお客様に聴いていただくことが出来ますように・・・!!その日を楽しみに、これからもがんばって演奏活動を続けていきたいと思っています♪