先週末、生徒さん達の発表会がありました。毎年この時期に行っている発表会、私にとっては生徒さん一人一人の成長を確認できる楽しみな機会です。今年も、昨年よりレヴェルアップした曲を立派に弾ききる皆の姿を頼もしく感じながら、客席より見つめていました。
本番直前に行うリハーサルでは、緊張のため調子が出ない人が多く、内心ハラハラして本番を迎えることになるのですが、いざ本番ではリハーサルの時の硬さが取れて、皆それぞれにいい演奏を聴かせてくれます。その集中力に感心しつつ、本番の演奏とそれまでの懸命な準備に対して、演奏後は手が痛くなるほどの拍手を送ります。
最後は講師演奏として、毎年私は初めて人前に出す曲を演奏しているのですが、生徒さんたちの本番に神経を高ぶらせた上、先生は上手で当たり前という状況の中で弾くことになり、コンサートとは別の意味で難しい本番となります。生徒さんたちの演奏から勇気をもらい、日頃私が皆に言っている「うまく弾こうと思わないで、楽しんで!」という言葉を自分自身にも言い聞かせながら、今年もピアノに向かっていました。