今月は忘年会ということで様々な人に会い、語り合う機会が多くありました。お酒が入って話が弾んでくると、芸術について熱く語り合うこともあり、皆それぞれに興味深い意見を聞かせてくれました。
中でも、複数の人に言われて強く心に残ったのが、私の音楽に対する考えは「道(どう)」に共通するものがあり、とても東洋的だという意見です。その考えをここで簡単に述べさせていただくと、「ピアノを生涯弾いて演奏を磨き、深め続けることが私が音楽する上での最大の目標であり、一回一回のコンサートは、お客様に楽しんで頂くのはもちろん大きな目標であるが、私にとっては真剣勝負の修行の場。その積み重ねてよって、ある時、過去のある時点を振り返ると当時は見えなかったことが見えてくる。それを感じることこそが生きている実感なのであり、ピアノとともにその実感を持ち続け、生涯を終えられたら最高に幸せ」というものです。
このような考えは、仕事に対する姿勢として特にビジネス社会に生きる方々に理解してもらえないことが多く、同じ音楽業界の方から見ても時に興味深く映るようです。目に見える目標や結果に、あまりこだわらない私のこの姿勢に対して、今まで「道楽的」だとか「自己満足」と言われて寂しく感じることもありましたが、今回、この考え方は東洋的な「道」に通じるものであり、ある意味非常に厳しいものを追い求めているのだという意見に出会って、とても心が落ち着くのを感じました。
というわけで、来年も様々な経験を積み重ねながら、私の「ピアノ道」を前進させていきたいと思いますので、お付き合いをよろしくお願いいたします!私の演奏を鍛えてくださるのは、外でもない、会場に足を運んで様々な反応を見せてくださる皆様なのですから・・・!
年始にオフィシャル・サイトを開設して以来続けてきたこのBlogも、今年はこれが最後の更新になります。これまでちょくちょく見にいらしてくださった皆様には、心より御礼申し上げます!また来年もマイペースに更新してきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします!
それでは、今年もいよいよあと3日ですが、皆様どうぞお体大切に、よいお年をお迎えくださいね!!