今年の秋のリサイタルは、2020年3月に予定していたものの、コロナで中止になったリサイタルの再チャレンジとなります。当時、チケットを買っていただいていたお客様に返金する際、「このリサイタルはいつか必ず実現しますので」とお約束をしましたが、それ以来、私の中でずっと気になっておりました。
コロナ禍はあまりにも大変過ぎて、「皆さん、ベートーヴェンの作品から力を得て頑張りましょう!」と言える空気ではありませんでしたが、コロナ禍も落ち着いてきた今なら大丈夫かな、と思い、この時期に開催することにしました。
コロナ禍の3年間は、今まで味わったことのないような経験を沢山して、私の中で何かが大きく変わったような気がしています。そう考えると、2020年に予定どおり演奏したのとは違う、少し成長した演奏がお聴きいただけるのではないか、と思ったりしています。また、お客様の方でも、様々なご経験をされて変わられたことがおありかも知れません。その中で、ベートーヴェンの苦難の中から生まれた音楽が、会場でどのように響くのか、今からとても楽しみにしています♪
また、当日は、2019年に私が一人でウィーンに行って、ベートーヴェンの足跡を訪ね歩いたお話などもさせていただく予定です。今回、宝塚ベガ・ホールでは、ベートーヴェンが活躍したウィーン発祥のピアノ、ベーゼンドルファーを使用させていただくことにしました。先月の魚沼ではベヒシュタイン、そして11月の東京公演はスタインウェイと、図らずも「世界三大銘器で弾くベートーヴェンの三大ソナタ」みたいになり(笑)、私自身、それぞれのピアノがどのように響くのか、興味津々です。
皆様、ご多忙とは存じますが、10月27日(金)19時より宝塚ベガホール、11月11日(土)14時より王子ホールにて演奏しますので、ご都合がつけば是非聴きにいらしてくださいませ!皆様のご来場を心よりお待ちしております!!
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