このところ、気候の変化が激しく、インフルエンザの声もあちこちで聞こえてきますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
さて、来月のリサイタルですが、沢山の方からチケットのお申し込みをいただきまして、心より感謝申し上げます!!東京公演は、6日(日)のチケットが残り少なくなってまいりました。ご都合のよろしい方は、是非お早めにお申込みくださいませ!
今回は、ほぼ毎日幼稚園に行っていることもあり、幼稚園のママ達にもそ~っとお声をかけさせていただきました。当日は何人かのママが来てくださることになっているのですが、ご入場は小学生以上とさせていただいておりますので、大抵の方が、お子様をパパかご両親に預けて来てくださいます。
その中で、お一人だけ、リサイタルの日はパパが出張で、頼りにしていたお母様もご用事。なので、二人の子ども(4歳と0歳)を託児所に預けてから来ます、そのために当日はまずここに行って・・・とお話されるので、そんな嬉しいことはないけれど、でも、どうしてそこまでしてくださるの?と思わず聞いてしまいました。
すると、そのママは、よくぞ聞いてくれました!とばかりに微笑んで、こうおっしゃるのです。「私、上の子を産んでから、児童館、幼稚園、子どものお稽古を行き来するだけで、自分のために何もしてこなかったんです。だから、このチラシを見て、これだ!と思って。今までの生活が、モノクロからカラーになったというか、生活に彩りが加わったというか・・・。このリサイタルの日を境に、私は自分のためにも生きることにしたんです!」
「では、この日は『わたし記念日』ですね!」と言って笑い合ったのですが、正直、とてもビックリしました。私はただピアノが好きで、皆様にも聴いていただきたくてリサイタルをするのですが、それが、ある人にとっては、このような意味を持つことがあるのですね。本当に嬉しい限りです!この方に限らず、皆様、チケットのお申込みとともに様々なメッセージをくださって、思い思いに楽しみにしてくださっていることが伝わってきます。
以前、ある番組で綾小路きみまろさんが、「自らスケジュールを調整して、チケットを買って、遠いところ会場まで来てくださるのって、それはもう、すごいことですよ!だから、お客様は宝物です。」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。そんなお客様には、何としても楽しんでいただきたい!有意義な時間を過ごしていただきたい!という気持ちが高まりますが、そう思って肩に力を入れても、あまりいいことはないのですね(笑)。やはり、私自身が純粋に音楽を楽しんで、それをお客様に聴いていただくより外はないのだろうなと思いながら、ピアノに向かうこの頃です。