昨日は、CDのマスタリング作業の立ち会いのため、録音エンジニアの北見さんと一緒にキングレコードに出かけました。いわゆる大きなレコード会社に伺うのは初めてで、ドキドキ。ご指定のお部屋には、オーディオ評論家の潮晴男さんにご紹介いただいた、マスタリングエンジニアの辻裕行さんがお待ちくださっていました。
マスタリング作業というのは、量産用プレスをするためのマスター音源(原盤)を作成することで、最終的に音量・音圧・音質を調整して、CDやレコードなどの媒体で聴くための最適化する作業のことです。
今までに私は2つのCDを出しましたが、「マスタリング作業」に立ち会うのは初めてです。これまでマスタリングに関しては何も言われたことがなく、レーベル会社の方にお任せしていました。ただ、マスタリングを行うと、それまでの編集作業で聴いていたCD-Rの音とはずいぶん違ってしまうのだな・・・という印象は持っていました。
マスタリングには、いくつもの作業がありますが、一番大事なのは音質決めのような気がします。昨日は最初に1曲を通しで聴かせていただいて、感想を求められました。今までの編集作業で聴いていたCD-Rの音に比べると、「何か音が詰まった感じ、もう少し伸びやかさがあれば・・」とお伝えしました。
すると、機械を繋ぐケーブルをパチパチと差し替えてくださって、再び聴かせてくださいます。「さっきよりは良くて1音1音はクリアーになったけれど、もう少し音の周りに余韻というか、ヴェールが・・・」と言ってみました。「ヴェール・・?」と聞かれて、こちらも表現が難しく、「何というか、ほわっとした感じ。これがドビュッシーの音楽には大事で、『夢』の部分なんですが・・・」とお伝えしたら、これかな?と、またパチパチとケーブルを繋ぎ直してくださいました。
「そう、これこれ!」と嬉しくなるぐらい、音の表情が変わりました。まさにイメージ通り♪ 「このケーブルはベテランで・・」と仰るのでお聞きすると、なんでも辻さんの前任のエンジニアの方から譲り受けた、年季の入ったケーブルなのだとか。もう4,50年も使っているもので、「通りがいい」のだそうです。ケーブルについては何の知識もありませんが、でも、なんか分かる気がする~!という感じでした。(笑)
ということで、今回はその、自分と同い年ぐらいのケーブルにお世話になりながら、作業が進められました。ケーブルによって音が変わることは、ここ最近知ったばかりですが、本当にケーブルってスゴイ!ここまで音が変わるなんてビックリですし、私の拙い表現で、そのケーブルを出してきてくださった辻さんの職人技にも感動です☆
あとは細かい作業を経てマスター盤が作られ、CDがプレスされる予定です。レコードに関しては、来月初めにカッティングの立ち会いをすることになっていますので、またご報告しますね♪
そうこうするうちに、クラウドファンディングの初日まで、あと数日になりました!是非、応援をよろしくお願い致します!!(まだの方は是非お気に入り登録を♪)
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