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コンサートを終えて

2006年4月12日

先日は桐生にてサロンコンサートシリーズに出演させていただきましたが、初めての土地で、初めて出会う人々と心の触れ合いを感じる、充実した一日となりました。   これまで主催の方とは、やりとりを全てメールにて行ってきましたが、当日の朝初めてお会いし、その屈託のない笑顔にすっかり気持ちが和みました。そして、サッカーのコーチを志してヨーロッパ留学したものの、音楽の魅力に引き込まれてコンサート運営に […] 続きを読む

ロマン派の4人の作曲家

2006年4月7日

今はちょうど、ロマン派を代表する作曲家であるメンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リストの小品に取り組んでいるのですが、この偉大な作曲家たちがほぼ同時期に生まれ、互いに友情を抱きつつ刺激し合っていた夢の時代に想いを馳せています。この4人の作曲家を一時に弾くのは初めてですので、今回練習する中で私が改めて感じた印象を書いてみたいと思います。   まずは、メンデルスゾーン。この人の作品からは […] 続きを読む

「心の底に見えたもの」なだいなだ著

2006年4月3日

このような本のタイトルを見ると、つい手がのびてしまいます。精神科医で作家のなだいなださんの著書であり、心理学が誕生した頃の話や、精神分析を作り出したフロイトの生い立ちやその試み、ヒステリーやトラウマなどの心の不思議が、子供に語りかけるような口調で分かりやすく書いてありました。   フロイトが精神分析という方法を作るきっかけとなったのは、ヒステリー患者の診察でしたが、当時ヒステリーは催眠術 […] 続きを読む

生徒さんの発表会

2006年3月28日

先週末、生徒さん達の発表会がありました。毎年この時期に行っている発表会、私にとっては生徒さん一人一人の成長を確認できる楽しみな機会です。今年も、昨年よりレヴェルアップした曲を立派に弾ききる皆の姿を頼もしく感じながら、客席より見つめていました。   本番直前に行うリハーサルでは、緊張のため調子が出ない人が多く、内心ハラハラして本番を迎えることになるのですが、いざ本番ではリハーサルの時の硬さ […] 続きを読む

ヴィスコンティの映画

2006年3月24日

最近、サロンコンサートで弾かせていただく中で、ヨーロッパのサロン文化というものに興味を持つようになったのですが、19世紀のサロンコンサートの雰囲気を知るにはヴィスコンティ監督の「イノセント」を見るべし!と書いてあるのを本で読み、早速観てみることにしました。   調べてみると、「イノセント」はレンタルショップには無く、DVDの単品販売も無しで、同監督作の「熊座の淡き星影」、「ルートヴィヒ」 […] 続きを読む

クラシック音楽のアンケート結果から

2006年3月19日

先日、朝日新聞の土曜版にクラシック音楽に関するアンケート結果が載っていました。今年はモーツァルト生誕250周年であり、クラシック音楽を題材にした漫画「のだめカンタービレ」も大ヒットするなど、幅広い層からクラシック音楽に注目が集まりつつあるとのことです。最近話題のフィギュアスケートでも、クラシックの曲をよく耳にしましたね。   さて、アンケートの結果ですが、作曲家の人気投票では1位がモーツ […] 続きを読む

園芸の愉しみ

2006年3月15日

春の日差しが嬉しいこの季節、先週末はいくつかお花の苗を買いました。今まで我が家のベランダではいろいろな花や野菜を育ててきましたが、昨年は何かと慌しくてお休みしていたため、久しぶりに鉢植えした花々を前に心弾んでいます。   今回選んだのは、淡いブルーの忘れな草と、黄色と白の比較的小ぶりのお花。この白のペーパーカスケードというお花は、蕾のうちはワインレッドという繊細な色合いがとても気に入って […] 続きを読む

職人魂

2006年3月9日

先日のNHK『プロフェッショナル-仕事の流儀』に、左官技師の挾土(はさど)秀平さんが登場されました。高校卒業後、左官業に就いて以来この道一筋の挾土さん。常に臆病であることを心がけ、焦りや慢心を冷静にコントロールしながら真摯に仕事に向き合う姿勢は、流石でした。   番組の中で特に印象深かったのは、熱海の大邸宅のメインの壁を依頼された時の話。難しい気候条件のため、土を塗った翌日、壁に色ムラが […] 続きを読む

THE 有頂天ホテル

2006年3月6日

前から楽しみにしていた映画「THE 有頂天ホテル」を、先日ようやく観に行きました。公開から1ヶ月半が過ぎていたにもかかわらず、土曜の六本木ヒルズの映画館は予約でいっぱい。急遽渋谷に場所を移して満席の中で観ましたが、映画の公開前に必死で宣伝していた三谷幸喜監督の努力が報われたことを思い、三谷ファンとしては嬉しかったです。   さて、映画には、大晦日のホテルの年越しカウントダウンパーティーま […] 続きを読む

樂 吉左衛門展

2006年3月2日

ポスターの素敵なお茶碗に惹かれて、菊池寛実記念 智美術館に樂茶碗を観に行きました。樂茶碗とは、桃山時代に樂家の初代・長次郎が千利休の創意を受けて作ったのを始まりに、樂家代々に伝わる茶碗のことですが、今回の展覧会には、15代目吉左衛門さんが1999-2005年に創作した茶碗36点が展示されていました。   吉左衛門さんは、それまで茶碗には適さないとされてきた焼貫(やきぬき)-黒茶碗を焼いた […] 続きを読む