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小説を読んで以来、楽しみにしていた映画でした。観終わった後の感想ですが、原作にかなり忠実に描かれていて、原作のファンの期待を裏切らないものに仕上がっているように私は思いました。 暗号を解きながら歴史上の真実に迫るという筋書きですが、暗号を解くのに苦心する様子の描かれた小説に対して、映画では次々にすんなり解けて急展開していくので、ちょっと話がうますぎる印象を受けますが、それは時間に制限 […] 続きを読む
昨日の新聞に、ポーランド出身のピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンを取材した記事が載っていました。私が子供の頃、若さ溢れる甘い表情が魅力的だったツィメルマンも、今年で50歳。今では押しも押されもせぬ世界的なピアニストの一人ですが、記事の写真の中には、シルバーグレーの髪と髭の似合う、すっかり風格ある巨匠の姿がありました。 私の中でツィメルマンは、完璧主義のピアニストという印象。大学時 […] 続きを読む
京料理店「菊乃井」の三代目主人である村田吉弘さんの書かれた本です。村田さん曰く、料亭とは「大人のアミューズメントパーク」なのだとか。本の中では、料亭や日本料理に対する思いの他に、料理人として、また、料亭の主人としての職人的な考え方が惜しげなく語られていました。 料亭では、お客さんからの予約が入った時点で、その席の目的に相応しい場としての献立、器、掛け軸、床の間のお花など全てを考えて準 […] 続きを読む
先日行ったブリジストン美術館に藤田嗣治の絵が一枚あったのですが、そこに描かれた猫があまりにも印象的だったので、今開催中の個展も観てみたいと思い足を運びました。平日の昼間にも関わらず凄い人出でしたが、大変見応えのある展覧会であり、行った甲斐がありました! フジタといえば、「すばらしき乳白色」の女性や、すました表情の子供の絵が真っ先に思い浮かびますが、戦争画や聖書の一場面を描いた大作も実 […] 続きを読む
先日実家に帰った時に「ダ・ヴィンチ・コード」の文庫本があったので、何となく読み始めたら、止まらなくなりました。殺人事件の被害者が残した複雑な暗号を解読しつつ、ダ・ヴィンチの絵画の謎や、聖書にまつわる秘密を追求していくという構成は、読者の好奇心を次々と刺激し、さすがベストセラーになる小説だと思いました。この後は中身について触れますので、知りたくない方はご注意ください! まず、何よりも驚 […] 続きを読む