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前回は、ブリュッセル王立音楽院の授業のことなどを書きましたが、実技試験もずいぶん日本とは違っていました。まず、ベルギーでは演奏時間が長かったですね。卒業試験はリサイタルプログラムで、1時間はあったかな(ちょっと記憶が曖昧・・)。ちなみに、桐朋学園大学の卒業試験は、14分以内のソロ2曲でした。ピアノ科だけでも100名以上いたので、仕方がないですね。ベルギーでは、ソロ曲に加えてピアノ協奏 […] 続きを読む
前回は、なぜ留学先をベルギーにしたのか、について書きましたが、当時のことをいろいろ思い出しましたので、今日はそれについて書きますね♪ ベルギーは、フラマン語圏(オランダ側の北半分)とフランス語圏(フランス側の南半分)、そして一部ドイツ語圏に分かれているのですが、ブリュッセル王立音楽院も、同じ敷地内にフラマン語とフランス語のセクションがあり、建物も、学長も先生方も、授業内 […] 続きを読む
最近、なぜか留学の頃のことをよく思い出すので、今日は、なぜベルギーを留学先にしたのか、について書きますね♪ 桐朋学園大学での生活も後半になると、だんだん卒業後を考えるようになりましたが、当時は、留学して音楽の勉強を続ける人が、わりと沢山いました。私も、卒業後は是非、クラシックの本場ヨーロッパに行って勉強してみたい、国際コンクールにも挑戦してみたい、という思いがあり、両親 […] 続きを読む
そういえば最近、今の若いピアニストの演奏を聴いていないなぁと思い、前からお名前を聞いていたダニール・トリフォノフさんのリサイタルを聴きにいきました。会場はサントリーホールで、チャイコフスキー「子どものためのアルバム」、シューマン「幻想曲」、モーツァルト「幻想曲」、ラヴェル「夜のガスパール」スクリャービン「ピアノソナタ第5番」という多彩なプログラム。 トリフォノフさんはロシア出身で現在 […] 続きを読む
前回は、この曲を贈られた女性は誰だったのか、というお話を中心に書きましたが、この曲を調べていると、全く違う角度から見えてきたものがありますので、今日はそれについて書きますね♪ 「エリーゼのために」を検索していたら、こんな本に出会いました。中村洋子著「クラシックの真実は大作曲家の『自筆譜』にあり!」。著者は作曲家で、作品は日本よりむしろドイツで認知されているそうですが、この本の中に「エ […] 続きを読む
前回は、ベートーヴェンからこの曲を贈られたであろう「エリーゼ」が、「テレーゼ」こと弟子のテレーゼ・マルファッティなのか、「エリーゼ」ことソプラノ歌手のエリーザベト・レッケルなのかで、見解が分かれていることを書きましたが(他にも「エリーゼ」候補はいるようですが、有力説はこの二人)、今日はそれについての私の考えを書きますね。 私が「エリーゼ」だと思うのは・・・ ごめんなさい!残念ながらど […] 続きを読む
今年の春も、昨年同様に、1時間の気楽なコンサートを予定しています。今回は、ベートーヴェンの名曲「エリーゼのために」をプログラムに加えてみました。昨年のコンサートでは「普段よく耳にするけど、なかなかコンサートで聴く機会のない曲が聴けてよかった」というご感想をいただいたのですが、「エリーゼのために」も、まさにそんな曲ではないでしょうか。 「エリーゼのために」は、ピアノが少し弾けるようにな […] 続きを読む
昨年の秋から、実は解剖学の講座を受講しています。きっかけは、何気なくFacebookを見ていた時に、「オンラインで学ぶ機能解剖学からみるピアニストとしての私の体」という案内に出会ったことです。大阪芸術大学で解剖学を教えておられる山本篤先生の講座とのことで、このタイトル、見てしまったからには気になります(笑)。内容を見てみると、知らないことが沢山あって、面白そう。きっと演奏のヒントも得られることと思 […] 続きを読む
前回は、新潟で素晴らしい旧型のベヒシュタインのピアノに出会えたことを書きましたが、現代型のピアノも比べてみたくて、あの後、千歳烏山(東京)にあるベヒシュタイン・ジャパンの本社でもフルコンを弾かせていただきました。こちらはよく知る音色やタッチでしたが、やはり新潟のピアノには忘れられない魅力があるため、収録はそこで行うことに決めました♪ しかし、どうしてベルリンフィルの本拠地で使われてい […] 続きを読む