先月末に録音を終えて、そこからは編集作業が続いています。今回は録音エンジニアの北見さんが、編集も担当してくださっています。
まず、曲ごとにCD-Rに焼いたものを送っていただきましたが、1曲につき平均8回は弾いているので、聴くのも結構大変です。でも、一通り聴かないと、頑張って弾いていた自分に申し訳ない気がして、こちらの自分も頑張ります(笑)。曲調によっては、ベヒシュタインの音色に癒されるのか、意識がぼ~っと眠くなってくるので、立って聴いたり、チョコを食べたりしながら、気になる点をコピーした楽譜に色分けして書き込んでいきます。
前回のCD制作の経験から、収録の2日目と3日目は、基本的に各曲を2回ずつ弾きました。というのも、ピアノの音色は時間や調律によって変わるので、編集して繋いだ時に違和感が出ないようにするためです。あと、テンポ感も同じになるので、それも大事。2回弾けば、2回とも同じ場所でミスするケースは稀なので、どちらかを使える、ということになります。今回のこの対策は、なかなか良かったように思っています。
今回、気付いたのは、いい演奏のためには深く集中することが大事、ということです。2日目の午後には、図らずも楽屋で爆睡してしまったのですが(それについては、こちらに書きました)、それが意外に良かったようで、その後の演奏には深い集中があり、自分の中での絶妙な表現、というのが多く出ていたように思います。(ついでにピアノの状態も、その時間帯はとてもいい感じ!) 逆に言えば、絶妙な表現というのは、なかなか普通の集中ぐらいでは、出ないものかも知れないですね・・・。
今回嬉しかったのは、編集なしの曲が半数ぐらいあったことです。5分ほどの曲が無編集で済むというのは、気持ちのいいものですね♪ 今回は、なるべく編集なしで弾きたい、という思いがありました。というのも、演奏というのは、無意識にいろいろ調整しながら弾いているので、繋ぐと辻褄が合わないというか、違和感が出ることが多い、というのが前作での経験でした。今回、無編集で済んだ曲が多かったのは、YouTubeのサブチャンネルで、1年近く一発録りに挑戦したおかげかも知れません。こんなところで役立ったなんて、嬉しい限り♪
今は、編集いただいたものをチェックしたり、曲順を検討したり、曲と曲との時間を調整したり・・・と、作業が続いています。それと並行して、ジャケット制作も進めており、写真を選んでデザイナーさんとやり取りしている最中です。また、クラファンも1か月後には皆様にお知らせしたいので、そちらの準備も進めています。いろいろな方にご協力をいただきながらの制作ですが、皆様に楽しく聴いていただける日を夢見て、一歩一歩頑張りたいと思っています!