先週の土曜日は、金沢市立安江金箔工芸館で行われている「きらめきコンサート」に出演させていただきました。私にとって、久しぶりにお客様の前で演奏できるソロコンサートでしたので、ドキドキワクワク、楽しみに金沢に向かいました。プログラムは、「ロマン派の詩人たちに魅せられて」というタイトルのもと、シューマン、リスト、ショパンの作品を演奏しました。
このコンサートには、ずい分前からお声かけいただいていたのですが、昨年、コロナ禍が始まり、12月には感染者数も急増して、どうなることかとハラハラしていました。それでも、主催の方からは基本的に予定通り行う、とのご連絡でしたので、準備を進めておりました。東京から伺うのに、トークをしてもいいかをお尋ねしたら、マスクを付けて是非、とのこと。もちろん、マスク着用でのトークは初めてです(笑)。
本番でマスクを着用するにあたって、どんなマスクがいいのか、少し悩みました。感染対策の為には、不織布マスクが一番かと思うのですが、衣装に不織布は、何だか味気ない。かといって、ウレタンマスクはご迷惑かな、と・・・。ここは、素敵な布マスクにしよう!と思って探したのですが、最近は不織布を外側に付ける布マスクもあるのですね。これなら、お客様にとって安心かな、と思い、いくつか取り寄せてみたのですが、布マスクでも、話す度にペコペコしたり、不織布&布のものは見た目が不自然だったりして、なかなか難しいのです。マスクが気になって、内容が頭に入ってこない・・となっては困りますので、いろいろ考えた末に、少し光沢のある淡いピンクの布マスクにしました。(コンサートの話を書きたかったのに、マスクの話、長いですね。。)
そんなわけで、本番は、トーク中はマスクを付けてマイクで話し、マスクを取ってから演奏、というスタイルで行いました。お客様も、もちろんマスク着用でしたが、とても集中して聴いてくださっている様子が伝わってきて、そういう空気があると、弾く方もだんだん楽しくなってきます。最初は少し緊張していましたが、最後のショパンでは、演奏出来る喜びを感じながら、思うままに弾かせていただきました。
終演後は、来月の「春の室内楽コンサート」のチラシをプログラムに挟み込んでいたので、「是非オンラインでお楽しみください!」とご案内(笑)。その後、CDをご購入いただいた方にサインをさせていただいたのですが、その時、皆様がご感想など伝えてくださったことが、とても嬉しく、励みになりました。そして、また頑張ろう!という気持ちのエネルギーを沢山いただきました。
この度は、コロナ禍の大変な状況の中、コンサートを実行してくださった主催者様と、会場まで聴きにいらしていただいた皆様に、心より御礼申し上げます。次は是非、コロナの心配がなくなり、マスク無しでトークもし(笑)、沢山楽しんでいただければと思っております。金沢の皆様との再会を、今から心待ちにしております!!