先日、初めての合わせ練習に行ってきました。コントラバスの遠藤さんとは、スタジオ見学の時に一度お会いしましたが、ヴァイオリンの戸上さん、チェロの渡邉さんとは初めてのご対面。場所は都内のスタジオでしたが、道に迷うのも心配なので、まずは大学同期生でご近所のヴィオラの安藤さんと待ち合わせ(笑)。二人でドキドキワクワク胸膨らませながら、スタジオに向かいました。
皆、マスク姿でのご挨拶となりましたが、戸上さん、渡邉さんは、想像どおりのお優しそうな方々でした。その日は遠藤さんもご一緒に、東京フィルハーモニー交響楽団の本番終了後。なかなか5人の日程調整が難しかったのですが、このようなスケジュールをこなされるだけで、もう尊敬です。最近は東フィルも沢山コンサートをされているようですが、一席空けるスタイルで、毎回満席なのだとか!このコロナ禍においても、オーケストラファンの熱い想いの窺えるお話でした。
さて、時間が限られているので、部屋に入ると早速合わせ開始です。もちろん、全員マスクは着用(笑)。最初にシューベルトの「ます」を通しで5楽章まで弾いてみましたが、う~ん、なかなかいい感じ♪まさに私のイメージ通りの「ます」の響きでした!
今回は、それぞれ持っている楽譜の出版社が違って、微妙に強弱記号が違う箇所がいくつもあったのですが、それによって音楽の印象って、ずいぶん変わるものですね。普段、楽譜を選ぶ時には、出版社を慎重に選んだ方がいいということを、改めて感じました。
また、同じ曲を前にして、他の方々の考えが聞けるのは、なんと言っても室内楽の醍醐味ですね!今回は、ある箇所で(dim.)と書かれた場所があったのですが、ここでは、だんだん盛り上げていく方法と、フェイドアウトしていく方法の2つの可能性がある、ということで、それぞれを試してみたところ、どちらもそれぞれにいい感じで(笑)。こちらはもう少し寝かせてみて、次回の宿題にしましょう、ということになりました。
こんな感じで、室内楽はソロとは違って、演奏者全員で曲を作り上げる楽しさがあります。特に今回は、皆さんとても経験豊富な方々なので、沢山刺激を受けたり、学んだりさせていただけそうです。本番まで、合わせがあと数回ありますが、「ます」がこれからどのように仕上がっていくのか、とても楽しみです。(つづく)