ピアノ五重奏のうち、ヴィオラの安藤さんとピアノの私は決まったわけですが、その他のヴァイオリン、チェロ、コントラバスの方を探さなければなりません。私は室内楽が好きだったにも関わらず、ソロを中心にバタバタしているうちに今に至り、身近にお声かけ出来る方がいない状態・・。安藤さんも、大学時代の同期生で声をかけたい方は皆、海外のオーケストラに所属中、とのことで、さて、どうしたものか・・・となっておりました。
「ます」を演奏するには、コントラバス奏者が必要で、普通の弦楽四重奏団の方にお声かけをしても難しいな・・と思ったことから、もう、こうなったらFacebookで検索してみよう!と思い(笑)、「コントラバス奏者」と入力。すると、最初に出たのが遠藤柊一郎さんで、私の1作目のCD制作などでお世話になった、デザイナーの方のお友達、と出ていました!
早速、そのデザイナーの方に、オンラインコンサートで「ます」を演奏したくてコントラバス奏者を探しているのだけれど、遠藤さんをご紹介いただけないかとお伺い。すると、すぐに連絡を取ってくださって、翌朝には遠藤さんから朗らかなメールが!なんと、デザイナーの方のご友人(私の高校の先輩)から、10年以上も前に私のシューマンのCDをプレゼントされていた、とのこと!!「『ます』は大好きな曲で、何度でも演奏したいので是非・・・!」と書かれてありました。
遠藤さんは、東京フィルハーモニー交響楽団に所属しておられますが、同時にヴァイオリン、チェロの方も探しているとお伝えすると、同楽団に仲良しで音楽的にも信頼している方々がいるので、お声かけしてみたい、とのお返事。しばらくすると、お二人ご快諾!のメールがあり、思わず家の中でスキップしてしまいました(笑)。そのお二人とは、同楽団セカンドヴァイオリン首席奏者の戸上眞里さんと、同楽団チェロ首席奏者の渡邉辰紀さんです。
小さい頃、レコードで何度も聴いていた憧れの曲を、コンサートで演奏出来る日が近づいてきて、胸が高鳴ります!ただ初めてのオンラインコンサート、会場選びから配信方法、全員のスケジュール調整など、クリアすべき課題はまだまだありそうです。でも、ここまできたら、夢の実現に向けて、一歩一歩進むしかありません!それ以降は、安藤さん、遠藤さんと、LINEでやりとりを繰り返す日々でした。(つづく)