前から一度訪れてみたかった草津に、1泊2日で行ってまいりました!朝、早めの電車に乗って草津の駅に着き、まず向かったのは「白根山」。山を登るにつれ、バスの窓からはスケールの大きな岩山が一面に見渡せ、その迫力には圧倒されました。そして、頂上の「湯釜」という火山湖には、エメラルドグリーンの水が静かに満ちていて、神秘的な世界が広がっていました。
その後、山を下りて街に出るにあたり、バスで同じ道を帰るよりもロープウェーを使った方が楽しめるかと、ご機嫌で乗ったはいいものの、降りた所から街へ向かうバスの少ないこと!次のバスまで1時間待ちで、歩いた方が早いかと、バスで25分のところを歩き始めました。普段、山歩きなどしないので、新緑と白樺の美しさに感激したわけですが、一番驚いたのは、山の中の音の豊かさです。鳥たちのさえずりや虫の声は想像を超える音量で、まさに山のオーケストラという感じですね。鶯の鳴き声の可愛さはもちろん、カッコウの声のまろやかで美しいこと!結局、思ったよりも街は遠く、着いたのは1時間以上後で少しくたびれましたが、今回の旅の、心に残る思い出となりました。
そして、草津といえば、なんといっても温泉ですね。街の中心の風情ある「湯畑」からは硫黄の香りが立ちのぼり、辺りを散歩するだけでリラックスした気分になれます。「湯畑」にある足湯を含め、宿の温泉にも何度か入りましたが、お肌がつるつるになり、その即効性にはビックリ。さすが、美肌効果が高いと評判の温泉ですね。
翌朝は、片岡鶴太郎美術館へ。鶴太郎さんには、今年の庭園美術館でのリサイタルにお越しいただいたこともあり、草津に行ったら是非伺おうと思っていました。最近開かれた個展の雰囲気とはまた違う、大胆な表現や独特の色使いを十分楽しませていただきました。
旅の終わりには、街の中心から少しはなれた道を散策しましたが、森の中のゆったりとした空間は、留学中に行ったドイツやスロヴァキアの温泉保養地に通じるものがあり、懐く思い出しました。そして、こういうところで毎日ピアノが弾けたら幸せだろうな、音も変わってくるのだろうな、などと贅沢なことを夢見ながら歩いていました。
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