ベートーヴェンを敬愛する私にとって、やはりこのタイトルは見過すわけにはいきません!先週末に公開された映画ですが、早速観てきました。感想はというと・・・とてもよかったです!物語は、第九の初演から弦楽四重奏曲「大フーガ」を発表する頃の晩年のベートーヴェンが描かれていますが、ベートーヴェンの生き様と奇跡的に美しい音楽、そして、彼を信じて支えた女性の姿に心打たれて、涙が止まりませんでした。
何といっても、耳の聴こえないベートーヴェンが写譜師の女性の助けを得て自らの指揮で第九を初演するシーンは、架空の話とは言え見応え十分でした。また、ベートーヴェンが第九の初演を目前に弱音を吐いたり、甥のカールの言動に心痛める姿は印象的で、彼の人生の苦悩、孤独が痛いほど伝わってきました。
エド・ハリスの演じるベートーヴェン、最初は少し違和感があったものの、指揮やピアノを弾く姿が板についており、見るうちにぐいぐい引き込まれました。何といっても、今まで楽譜や本で想像するしかなかったベートーヴェンが生きて動くわけですから、実に愉快な気持ちにさせてもらえます。これぞ、映画の魅力ですね!
その他、「音楽は神の息吹」、「神の意思を伝えることが出来なければ、音楽家は必要ない」(細かい表現は違っているかもしれませんが・・)などのベートーヴェンの語る言葉は深く、いずれも心に響きました。
前に「アマデウス」というモーツァルトのいい映画がありましたが、このベートーヴェンの映画もなかなか素敵ですので、ベートーヴェン好きの方はもちろん、音楽に関心のある方は是非観てみてくださいね!公式サイトはこちらから♪