先日は、八丈島でのコンサートに出演しました。このコンサートは、八丈島の別荘で作曲活動を行う傍ら、年に一度はコンサートを行われていた團伊玖磨さんの遺志を受け継ぎ、今も毎年開催されているコンサートです。私にとっては初めての八丈島。コンサートの前日は、期待に胸を膨らませつつ飛行機に乗りました。
到着後、会場でのリハーサルの前に、まず島をぐるりと車で案内してもらいました。ゆるやかな海岸線と八丈小島を眺める絶景に、思わずため息。道端のあちこちに咲くハイビスカスの赤と海の青とのコントラストが鮮やかで、気分はもうすっかり南国に!羽田から35分飛ぶだけで、ここまで景色が変わるとは、驚きでした。
翌日のコンサートは、前半がヴィオラとチェロとピアノによる室内楽、後半が歌とピアノという構成で、チェロの「白鳥」や、「この道」「赤とんぼ」などのお馴染みの歌から、本格的なブラームスのトリオまで盛り沢山のプログラム。器楽の伴奏と歌の伴奏、3つの楽器が「対等」のトリオとでは、ピアノの役割がそれぞれ微妙に異なるので、本番では神経を切り替えながら演奏するよう心がけました。コンサートが進むにつれ、熱い拍手でお客様が盛り上げてくださり、最後は團伊玖磨作曲「花の街」を出演者4人が伴奏、コンサートは会場の皆様の高らかな歌声により幕を閉じました。
終演後は、主催の方々とともに打ち上げで、八丈名物「島ずし」や新鮮なお刺身に舌鼓を打ちました。八丈島では、ワサビの代わりに青い島唐辛子を付けてお刺身を食べるのですが、これが島の焼酎や青酎にピッタリ!その他、まぐろのカシラの燻製というのも素晴らしく美味で、厚かましくもお土産に持たせてもらいました。
翌日は夕方の便なので、大の釣り好きという共演のお二人と、朝から初の釣り体験の予定でしたが、台風が来て泣く泣く断念。(前日、ギョパン-漁用のパンツ-まで買っていたのに…!)夕方、心配したものの飛行機は予定通り飛び、あっという間に東京に戻りました。
というわけで、今回は実質2日という短い間でしたが、島の人々との触れ合いや豊かな自然が心に残る、いい旅となりました。今回撮った写真をPhotoにアップしましたので、是非ご覧ください!