皆様、こんにちは。連日、新型コロナウィルス感染拡大のニュースが続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。トップページでもお知らせしております通り、今月のピアノリサイタルは、東京公演、関西公演ともに延期させていただくことに致しました。チケットを購入し、公演を楽しみにしてくださっていた皆様には、本当に申し訳なく思っております。
昨年の始め頃、「来年はベートーヴェンの生誕250周年、三大ソナタを弾こう!」と決めた時には、誰がこのようなことを想像したでしょう!!今年の2月初めですら、他人事のように、「新型コロナウィルスというのが流行ってきたけど、早く収束してほしいよね」と友人と話していたことを思い出します。
今回は、皆様にご案内をお送りした時から、チケットのお申し込みが沢山あり、「三大ソナタは聴きたい方が多いんだな」、「さすがはベートーヴェンだな」などと思っておりました。それが、2月の2週目あたりからお申し込みが極端に減って、いつもの感じと全然違う、これはもう非常事態なんだな・・・と感じておりました。
それから先は、毎日ニュースを見たり、他の演奏会の状況をチェックしたりしながら、どうしよう・・・と悩み、それでも、楽しみに予定してくださっているお客様のお顔を浮かべながら、本番に向けて練習を続ける日々でした。2月末は政府の要請も日々変化し、その度に心が揺れましたが、やはり、お客様には安心してご来場いただきたい、との思いにより、延期を決心しました。そして、その翌日、全国小中高校の休校が発表されました。
東京公演の延期を決めてからは、チケットをご購入のお客様に、出来る限り電話でご連絡し、それが出来ない方にはメール、または葉書でお伝えしました。こんなことでもない限り、お客様にお電話することは、なかなか無いのですが、皆様のお声が聞けて嬉しかったです。お客様の反応は、「延期でホッとした」という方が多かったものの、「行くつもりでいたのに!」という方も少なからずおられて、この新型ウィルスの問題が複雑であることを改めて感じました。
今月25日の関西公演は、延期したら同じホールが使えない、という点でとても悩みましたが、やはり同じ思いから、延期を決めました。どちらの公演も、「延期の公演日を楽しみに待ちます」と言って下さるお客様が多く、改めて、皆様のお気持ちに深く感謝しているところです。
延期が決まった今は、新型コロナウィルスの一刻も早い終息を祈るばかりです。このウィルス、世界中に大混乱を巻き起こしていて、本当に大変な事態ですね。誰もが終息を望んでいますが、一人一人が辛抱して、今、出来ることをするしかないのでしょうね・・・。
私自身はというと、神様から、演奏面で「まだ出来ることがあるはず」と言われているような気がしております。少し休んだら、また「ベートーヴェン」と「三大ソナタ」に向き合って、今月お聴きいただく演奏とはまた違った、少し熟成された演奏を皆様にお聴きいただけたらいいな、などと思っております。
まだ不安な世の中が続いておりますが、皆様、くれぐれもお身体には気をつけて、免疫力アップのために「笑い」も忘れずにお過ごしくださいね♪ 東京は6月27日(土)に王子ホールで、関西は7月3日(金)に宝塚ベガ・ホールで、お元気な皆様にお会いできますのを、楽しみにしております!!