今年も残り僅かになりました。各地で記録的大雪のニュースが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ここで改めてこの一年を振り返ってみますと、今年もコロナで大変だったなあ・・という思いが浮かびます。特に9月ぐらいまでは、連日のコロナ報道の上でのオリンピック開催もあり、落ち着かない日々でした。オリンピック&パラリンピックの選手からは、沢山の勇気をいただくことが出来ましたが・・・!
自分の演奏の本番についても、状況がどうなるかと毎回ハラハラしましたが、今年は、コロナ禍での演奏活動として、初めての試みを二つ行うことが出来ました。一つは、オンライン配信(YouTube)付きの室内楽のコンサート、もう一つは、オンライン配信(イープラス)付きのピアノリサイタルです。コンサートを企画すると、ただでさえも慌ただしいのですが、それに加えて配信絡みの仕事が増え、毎日がバタバタでした。(おまけに、コロナ禍で子ども達の学校休みも多かった・・・笑)それでも、実際にやってみなければ分からないことって沢山ありますね。本当に、いろいろといい勉強が出来ました♪
それから、先の見えづらいこの世の中のことを知りたくて、今年はネットを通じてたくさんの情報に触れ、いろいろなジャンルの本も読みました。そのおかげで、世の中に対する見方が大きく変わり、私にとって忘れられない年になりそうです。それと同時に、様々な素晴らしい方々の生き方や考え方にも触れ、大きな刺激を受けました。
また、今年はデビュー20周年記念のリサイタルを行いましたが、作品に深く向き合い、様々な演奏を聴く中で、私が演奏する際に目指している(心がけている)ことと、私が素晴らしいと思うピアニスト(ホロヴィッツやフランソワなど・・)が目指していることは、ちょっと違うのかも・・・と、なんとなく疑問を持つようにもなりました。
そんな中、先日、大久保賢著「演奏行為論 ピアニストの流儀」という本に出合いました。演奏をゲーム(野球やサッカーのように参加者全員がルールを共有するもの)として捉え、演奏には解釈ゲーム、創造ゲームがあり、参加しているゲームが違うもの同士が話をしても嚙み合わない、とのこと。演奏の様々な要素についても細かく分析されていて、なるほど!と思うことが多々ありました。
演奏には様々なスタイルがありますが、大切なのは、自分がどのようなスタンスで演奏するのかを、はっきりさせておくことなのでしょうね。今までは、作曲家や作品への関心が高かったのですが(それも謎がいっぱいなのですが・・)、これから先は、自分の好きなピアニストがどのように「演奏」を考え、取り組んでいるのかも、探究していきたいと思っています。
このように振り返ってみると、今年はコロナで大変な思いもしましたが、ずいぶん刺激に溢れた年だったように思います。そして何よりも、室内楽のコンサートや20周年記念リサイタルが無事に開催出来て、幸せでした。会場では、皆様のお元気なお顔を拝見出来て、本当に嬉しかったです! また、配信ではいろいろな方に演奏を聴いていただくことが出来て幸せでしたし、素敵なご縁に恵まれたことも、感謝しています♪
子育ての方は、子ども達が小学4年生と5年生になり、ずい分ラクになりました。お稽古に一人で行き来するようになっただけでも助かっています。(夜はまだお迎えしていますが。)会話も、大人びたことを言うようになったりして、面白くなってきました。とは言え、まだ小学生で手はかかりますが、二度と戻ってこない成長の日々を、今後も温かく見守りつつ楽しみたいと思っています。
来年は、どのような年になるのでしょうね。もうお願いだからコロナが落ち着いて、マスク生活から解放されたい!と思います(笑)。子ども達の成長の面でも、何かと心配。来年はもっと伸びやかな気持ちで暮らしていくことが出来ますように・・・!
話が長々となってしまいましたが、この一年もブログにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。また来年も、思いつくままに書かせていただきますので、よろしくお願い致します!厳しい寒さが続いておりますので、皆様くれぐれもご自愛の上、素敵な年末年始をお過ごしくださいませ!!