先日、ベルギー大使公邸でダニエル・オストさんの開催するパーティーがあるので、ピアノを演奏してほしいとの急なお話がありました。ベルギー王室御用達の世界的なフラワーデザイナーであるダニエル・オストさんのことは、テレビや展覧会を通じてよく存じており、大変尊敬するアーティストでしたので、今回思いがけずお会い出来ることになってワクワクしました。
当日リハーサルのために早めに会場入りすると、ベルギー大使公邸は既に美しい花々で飾られていました。春をイメージしてデザインされたダイニングルームには、シンプルな中にもヨーロッパの薫る華やかさがあり、自然に心が弾みました。エントランス近くのピアノの周りには、梅の木が背後のらせん階段と絨毯の色や形に合わせてアレンジされており、その素晴らしいセンスに感激。こんなに身近に美しい花々を感じながら弾けることに幸せを感じました。
今回は、お客様が来られてウェルカムドリンクを手にされた時と、メインの会場の扉が開いてダニエル・オストの世界にお客様が触れる時、そして、お客様が帰っていかれる時の音楽を演奏するよう言われたのですが、このように音楽を演出的に扱う場合の演奏は初めてでした。選曲に迷ったり戸惑うこともありましたが、一流のアーティストの作品を身近に感じながらの演奏など、全てにおいて貴重な経験となりました。
ダニエル・オストさんデザインによる会場の風景を“Photo”ページにアップしましたので、ぜひご覧ください!