コンサートの本番まで、あと4日となりました。先月の今頃は、3月7日の緊急事態宣言が明けたら・・・と思っておりましたのに、首都圏では、まさかの再延長。。それでも、イベントは席数を半分にしての実施が許されておりますので、コンサートは予定通り開催致します!コンサートの計画中は、ニュースを見る度にどうしたものかと悩んだりしましたが、実施すると決めてからは、何を見ても動じなくなりました(笑)。もう、現時点では、感染症対策をしっかりする以外に方法はないですよね・・。
さて、今日は、このブログをご覧くださっている方だけが分かる(笑)コンサート裏話を、2つばかりご紹介します♪
まず、チラシの絵にもある「ふくろう」というピアノ五重奏曲ですが、これは、コントラバスが入った前回のシューベルトの「鱒」と同じ編成による作品です。せっかくなので「鱒」と同じメンバーで出来るものをと、チェロの渡邉さんがご提案くださった曲なのですが、いつも探すネットサイトなどでは、楽譜が見つかりません。こういう場合は、音大の図書館を当たってみれば大抵は手に入るのですが、現代の曲ですから、複数あたってみても入手不可能。
そこで、海外のサイトまで広げて探してみれば、ありました!ドイツのミュンヘンの楽譜屋さんです。そのサイトは全てドイツ語で書かれていましたが、そこは、現代ですね!翻訳機能を使えば、全て日本語で表示されます。チェック項目にチェックして、住所を入れて、クレジットカード番号を入力。こんなのは初めてでドキドキしましたが、その後すぐに、英語での確認メールが送られてきました。翌日、発送記録がメールで届いて、その数日後には、丁寧に梱包された楽譜がポストに!ちょっと感動しました!!というわけで、今回はドイツ直輸入の楽譜を出演者の皆さんに送付し、特別な思いで練習をスタートしました。
もう一つのお話は、有名なサン=サーンスの「白鳥」についてです。この作品は、もともと美しいチェロの旋律と2台のピアノによる曲ですが、こちらも渡邉さんからなのですが(笑)、第2ピアノのパートを他の弦楽器で弾いて、皆で演奏出来ないだろうか?とのご提案。確かに、通常聴くチェロ&ピアノだけよりも、面白いものになるかもと、皆で数回合わせてみました。多少課題は感じながらも、本番もその編成で演奏するつもりでしたが、最後のリハーサルで録音したものを家で聴いてみると、ん???
第2ピアノの最初は、ポロロロ~ンと、ペダルを踏んだピアノのアルペジオで演奏されるのですが、それを弦楽器数台で指で弦を弾いても、「ポロ」うまくいっても「ポロロ」ぐらいにしかならないのですね(笑)。ちょっと違和感があったので、メンバーの皆さんと録音を共有し、確認していただきました。すると、やはり違和感を持たれた方が多く、まだ方法はあるかも、とのお声もありましたが、ピアノのペダル付きアルペジオを弦で表現するのは限界が・・との意見があり、結局、全員での演奏は断念することに。複数の弦楽器で和音を奏でるところは、とてもキレイで、惜しくもありましたが、今回は、オーソドックスにチェロとピアノの二重奏、という形に落ち着きました。
こんな風に、出演者全員で意見を出し合って作り上げてきたコンサート。当日は、皆で思いっきり楽しんで演奏したいと思っています!
今回は、外出を控えられている方々が多く、お席にはまだ余裕があります!当日券の販売もございますので、春の夕べに生演奏を楽しみたい方は、是非ご来場くださいませ!!3月16日(火)18時半開演、めぐろパーシモンホール(小)でのチケットのご予約はこちらから。ちょうど今から一週間後の19日(金)20時以降は、オンライン配信もございますので、皆様のご視聴、心よりお待ちしております!!
PS/オンラインご視聴のためのご寄付も、確認させていただいております!皆様の温かいご支援、ご協力に、心より御礼申し上げます!!