11月3日にモーツァルトの協奏曲を演奏する予定ですが、誰かにオーケストラパートをピアノで弾いてもらって練習出来ないかと考えたところ、真っ先に頭に浮かんだのが、大学の同級生の松岡美絵さんです。美絵さんとは2020年の6月に偶然、子どもを遊ばせていた公園で、大学卒業以来の再会を果たしたのですが(その時に書いたブログはこちら♪)、その後も時々、公園で会ってはお喋りしていました。
早速、美絵さんにお伺いのLINEをしてみたところ、「モーツァルトの20番は、1番か2番目に好きな曲です」との返信が。「ですよね♪」と私もスマホに向かって大きく頷き、快諾のお返事にワクワクしました。楽譜をコピーしてお渡ししたのも、いつもの公園。思えば2年前、美絵さんと再会した翌週に、同じく大学同級生のヴィオラの安藤美佳さんが公園に来て、3人で話したのですが、20数年ぶりだったにもかかわらず、私は「コンチェルト(協奏曲)が弾きたいんだけど、まあそれはなかなか難しいから、室内楽がしたい、出来ればシューベルトの『鱒』を!」なんて言ってみたのです。それから3ヶ月後には美佳さんと「鱒」の本番があり、今、こうして美絵さんとコンチェルトの準備をしているなんて、本当に不思議。この公園で何か言葉を発すると、願いが叶うのかしら・・・!
さて、ピアノが2台ある練習場所・・・と探してみたところ、家から自転車で10分ほどで、サロンコンサートも出来そうなキレイな練習室がありました。そして先日、初めての練習へ。「合わせに自転車で来るなんて、初めてだね」「しかもママチャリ!」と二人で笑い合い、練習を始めました。向かい合わせのグランドピアノで弾いていると、美絵さんが「私、2台ピアノは初めてかも」と。私は大学時代に「桐朋祭」で、友人たちと2台ピアノのコンサートを2年連続行い、ラフマニノフなど弾いたことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。
モーツァルトの協奏曲の練習は、家でCDをかけながら弾くのとは全然違って、緊張感のある楽しいものでした。改めて、「いい曲だよね~」と二人で笑顔に。私は大体暗譜できたことが分かり、一安心。美絵さんには今度リサイタルで弾く予定のリストも聴いてもらって、こちらもいろいろ課題が分かって、感謝でした♪
練習を終えると、楽しみにしていたランチへ。大学時代は仲良くしていたグループが違ったので、一緒に食事は初めてでした。美絵さんとは、コロナ禍や社会に対する考え方が似ていて、まずはその話をひとしきり。今のような複雑な世の中で、言いたいことが言い合えるのは嬉しいことです。その後は、もっぱら音楽の話。こちらも、作曲家や演奏家について話しだすと、お互い止まりません(笑)。美絵さんは、主に室内楽を中心に活動されていますが、これまで共演された外国の演奏家のお話が、特に印象的でした。ヨーロッパに留学中は感じていたことでも、長く日本にいると忘れかけていた大切なことを思い出し、刺激になりました。
美絵さんには、あと2回ほど練習に付き合っていいただく予定ですが、今後も楽しい時間の中で、いろいろと音楽的な気付きがあれば嬉しいなと思っています♪