見逃してしまって残念に思っていたら、好評につきアンコール上映が始まったことを知り、今度こそは!と観に行きました。この映画では、マリア・カラスが世界最高のソプラノ歌手として活躍していた頃に知り合った、同じギリシャ出身の海運王アリストテレス・オナシスとの出会いから別れまでが描かれていました。
華やかな舞台に立ち続けることによる苦悩など印象的でしたが、何といっても、私生活までもがオペラのように劇的だったことに、圧倒されました。愛するのも怒るのも悩むのも、とにかく振幅が激しいのには感心し、奔放なようでいて、実は自分にとても正直に生きている姿に心打たれました。
映画を観ている時は、自分も主人公の気持ちになって疑似体験しているのでしょうね。面白い映画だったのに、観終わった直後は、どっと疲れてしまいました(笑)。それでも少し時間が経つと、スケールの大きな生き方が清々しく、爽快な気分にもなりました。
あんな風に劇的な人生が送れたら素敵でしょうが、当の本人は、かなり消耗しそうですね。やっぱり、ささやかな幸せを大切に、穏やかな気持ちで日々大切に生きていきたいと、しみじみ思ってしまいました。
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