昨日は、初めてのパイプオルガンでの演奏を無事終えることが出来ました。やはり大きなオルガンの音量は迫力があり、気持ちよかったです!また、ぶらりと買い物に来られたお客様が、バッハやクープランなどの16~18世紀の作品の演奏に足を止めて聴いてくださることが嬉しく、厳かな曲の世界を私自身楽しみながら弾かせていただきました。
昨日は20分のプログラムを全部で3回弾きましたが、3回弾くといろいろな発見があって面白かったです。初回は弾くのに必死でしたが、2回目、3回目は、タッチによって変化の付けにくいオルガンで、いかにお客様に楽しんでいただけるかということを考えながら弾くと、自然にテンポの動かし方や音の長さなどが変わってくるのでした。また、その反面、タッチによって音色が全く変化しないわけでもないことも分かりました。きっとパイプの中に送り込まれる空気の速さが、タッチによって微妙に変化するのでしょうね。
このパイプオルガンのある「ららぽーと豊洲」では、毎日お昼にオルガン演奏が行われているのですが、昨日は近くにお勤めの会社員の方で、大のオルガン好きという方が聴いてくださっていました。実はこの方、オルガン演奏の時間には毎日会社から駆けつけていらっしゃるのだとか。大量にあるご自宅のCDの半数はオルガンものらしく、オルガン好きが高じてドイツの様々な教会に足を運んだことなど、楽しくお話を聞かせていただきました。
今回、初めてオルガン演奏を行ってみて、音と時間、空間に対する感覚が少し変わったような気がします。私の好きなシューマンやリストも多くのオルガン曲を残しているようですので、いずれはそれらの曲にもチャレンジして、作曲家やピアノ曲に対する見方が今後どのように変わるのかも楽しみにしたいと思っています。
昨日のオルガン演奏の写真をPhotoにアップしましたので、是非ごらんください!