今年の冬は本当に寒いですね!皆様お元気でお過ごしでしょうか。私の方は、暖かい部屋で思う存分寝ていたい!と常に思いながら、何だかんだとバタバタしています。
さて、先日はピアノに関わることで、ちょっと面白い経験をしましたので、今日はそのお話を♪昨年の4月にも、息子の幼稚園の誕生会の事を書きましたが、今月は娘の方で、また誕生会がありました。やはり今回も、ママ達と出し物をするのですが、息子の時は年長の4月生まれが6人もいたのに、年中の1月生まれは3人で、私を含めて3人のママで何かを考える必要がありました。
こういう時、私はもうピアノを弾く係、と最初から決まっているのですが(汗)、残りのママ二人と出来るものと言えば、限られてくるのですね。話し合いの結果、大型紙芝居をすることにし、親子共々大好き!というママの一押しで、レオ・レオニ作「スイミー(ちいさな賢いさかなの話)」に私が音楽を付ける、ということになりました。
正直を言えば、私は最初、もっと分かり易く起承転結のある話がいいと思ったのですが、絵を見ていると確かに素晴らしいし、言葉は谷川俊太郎さんの訳によるもので、全体の雰囲気がとても詩的なのですね。とりあえず、出だしの海の感じはラヴェルの「水の戯れ」に決めて、そこから適当に音を付けていくと、思いがけず楽しい世界が広がりました。
このお話には、「ブルドーザーみたいなイセエビ」とか「虹色のゼリーのようなクラゲ」、他にも「うなぎ」、「イソギンチャク」、「こんぶやわかめ・・・」等が登場するんですが、これを音で表現するには???とあれこれ試しているうちに、ふと、留学時代に1年間通ったインプロビゼーション(即興演奏)のクラスが頭に甦りました。まさか、こんなところで生きてくるとは・・・!(笑)
とりあえず、紙芝居と同じ絵本の各ページに、調性(ハ長調とかト長調とか・・)と何拍子かをメモし、絵本を譜面台において、即興で弾いてみました。絵本が楽譜になるなんて、生まれて初めてです!それでも、こういう表現にはこの調で、この音域、このリズムがいいかな・・・などと考えているうちに、ほんのちょっとだけ、作曲家の気持ちが分かった気がしました。
さて当日、子ども達の前での本番では、二人のママの素敵な語りのおかげで、なかなか面白いコラボレーションになった気がしています。子ども達も一生懸命見てくれて、今回もまた、幼稚園での音楽を含めた素敵な思い出が出来ました♪