
先日、お忙しい中を東京公演にお越しいただきました皆様には、心より御礼申し上げます。今年は今までになく様々なタイプのコンサートを行いましたが、秋はやっぱりクラシックの醍醐味を存分に感じていただきたいと思い、ちょっと気合の入ったプログラムになりました。
9月のコンサートから準備期間がそれほど無かったので、本当に出来るの?と内心コワゴワでしたが、もしこのプログラムが弾けたら力がつくのでは?と思い、取り組んだチャレンジでした。なので、無事終えられた今は本当にホッとしています。もうこのまま1週間何もしたくないぐらい(笑)。アンコールの前には、皆様の拍手に応えて思わず「がんばりました」が口から出ましたが、そんなこと言うピアニストっているのかなぁ・・・(汗)。
今回は、若い頃に弾いていたベートーヴェンやムソルグスキーの曲を再演したわけなのですが、当時は気付かなかったようなこと(例えばベートーヴェンは、なぜこの曲を変ホ長調にしたのか、なぜ主和音をこれほど持続させたのか・・・etc.)を考えて、自分なりの曲への理解が深まったと思っています。そして、何といってもムソルグスキーの「展覧会の絵」は、弾けば弾くほど凄い曲だと分かり、ムソルグスキーへの尊敬の念が増しました。アンケートでも多くの方が、感動した、魂が震えた、と書いてくださっていて、曲の良さが伝えられたのかなと、嬉しく思っております。
また、今回は大阪公演も東京公演も長く聴き続けてくださっている方々のことが、しみじみ有難く感じておりました。最初はそこまでクラシックが身近でなかった方も、何年も、10年、20年も(笑)聴き続けてくださると、どんどん聴き方が深まって、楽しんでくださっているのだなぁと感じています。クラシックを聴くというのは受動的ではなく、能動的、創造的に楽しめるものだと思いますので、聴き続けて、どんどんご自身の世界を広げてくださる方が増えたら嬉しいです。
例年は秋のリサイタルを終えると一休み、でしたが、今年は12月25日のお昼にこの一年の感謝を込めたコンサートを予定しております!皆様とご一緒に美味しいワインをいただきながら、絵と音楽とのコラボで楽しい時間を過ごせればと思っております。ご都合のつく方は、是非ご予定くださいね! 詳細はこちらです♪
来年もいろいろなタイプのコンサートを企画していく予定ですが、やはり秋のクラシックのリサイタルは継続するつもりです。来年はもっと成長した演奏を聴いていただけるよう頑張ってまいりますので、この先も応援を続けていただきますよう、よろしくお願い致します!!
