昨日は、お忙しい中を沢山の方にお越しいただきまして、本当にありがとうございました。今回は、満月の夜に摘まれたお茶を飲んでいただきながら「月の光」をお聴きいただく!と思いついた企画でしたが、実際にコンサートを準備する中で、お茶をお出しするタイミングは?ワイングラスの入れ替えは?拍手は??などなど次々に疑問が出てきて、本当にうまくいくのかな・・・と不安がよぎることもありました。
ですが、結果的に多くの方に満足いただけるイベントとなり、大変嬉しく思っております。お客様に何かをじっくり味わっていただきながら演奏をする、という初めての経験をしましたが、味覚や嗅覚でも楽しんでくださっていると思うことが、聴き手の方々の感度が高まっているように感じて、普段とは違った感覚で演奏に臨めた気がします。やはり、お客様には多くのことを感じて、想像力豊かに、創造的に聴いていただけたらいいな、といつも思っていますので(^^)
いつもは私一人で曲目解説のトークをしながら演奏していますが、今回は高野さんが新たな視点で曲を捉えて解説してくださるのが、面白かったです。(話す内容は、お互いに本番で初めて知りました!笑)ドビュッシーと日本との関わりをモニターで見せてくださったのも良かったですね。映像だと、お話だけよりも分かりやすく、より作曲家に親しみが持てることも分かりました。「秋桜」や「You Raise Me Up」、アンコールの「Fry me to the Moon」などの様々なジャンルの曲も、皆様それぞれの世界を楽しんでくださったようでした。
後半の交流会では、多くの方々とお話が出来ましたが、コンサート直後のご感想が聞けてよかったです。「忙しい日常の中で、久しぶりに心をゆったり解放出来た時間だった」とか、「曲を聴きながら自分に向き合う時間になった」とか、「明日から仕事をしていく上での閃きのようなものがあった」などなど、嬉しいご感想を聞かせていただきました。
今回は、意外な取り合わせのコラボコンサートでしたが、こんな風に意外な組み合わせで新たなものが生まれるイベントというのは、楽しいですね。今回とても好評でしたので、また日本茶とのコラボ第2弾があるかも知れませんし、それ以外にも、今後は様々な分野の方と、思い切った試みのコンサートもしていけたらいいなと思っています♪
最後に、今回は様々な素晴らしいお茶を出してくださった高野さんをはじめ、ご協力いただきました全ての方に、心より御礼申し上げます。また、客席で五感をフルに使って楽しんでくださり、コンサートを盛り上げてくださった皆様に、心から感謝いたします。昨晩は、このように音楽や文化を愛する方々の輪がどんどん広がっていきますように・・・!と、光かがやく満月に想いを託しながら帰路につきました。