秋もすっかり深まってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私の方は、コンサート関係のことが落ち着いてホッとしていますが、秋は子ども達の学校行事もいろいろありましたので、今日はそのことを書きますね。
コロナ禍になってからは、学校行事も一学年ごと、または二学年のグループを見る、というスタイルに変わり、親の拘束時間が減って有難い反面、自分の子ども以外の学年の様子が分からないという負の面もあるように思います。例えば、子どもが低学年の時に、5,6年生の様子を見て、こんな風に成長していくんだ・・という姿を思い描きながら親も子育て出来る良さがありましたが、その機会が無くなって少し寂しい気がしています。
さて、我が家はまず、9月末に娘の運動会がありました。この学校の5年生の表現「ソーラン節」は見応えがあって、娘が低学年の時から楽しみにしていました。そして当日、学年の指定時間に見に行ったのですが、子ども達は皆、長いハッピにハチマキ姿で見分けがつかず、踊りが始まっても娘が見つかりません!ようやく残り30秒ぐらいで見つけ出し、最初からスマホでは、目標の定まらないビデオを撮りつつ終わったのでした。そのスマホも容量切れで結局撮れておらず、もう最悪。。昔はちゃんとビデオカメラを持って行っていたのに、最近は何でもスマホで撮れてしまうので、気を抜いていました。家に帰って正直に話すと、娘は号泣。私が楽しみにしていたことを知っていたので、張り切って踊っていたようです。私もその頃はバタバタしていたので、ハチマキの色さえ聞いておらず、猛反省。今後の行事では、どこにいるのか予め聞いておくことを約束したのでした。
そして、10月半ばには息子の運動会。6年生の組体操と棒倒しは大変見応えがあって、息子が低学年の頃、憧れのような思いで眺めていましたが、今年は3年ぶりにこの競技が復活することになり、喜んでいました。運動会の練習が始まってから、毎日のように「どんな感じ?」と様子を聞いていましたが、ピラミッドの練習の開始が意外に遅く、本当に間に合うのかしら?と思っていました。ですが、当日は10種類の組体操を披露し、ハラハラする高いピラミッドも立派にやり遂げる6年生の姿を目にして、保護者達は拍手喝采。子ども達も何かと忙しい日々を送っていますが、やる時はやる、の気迫を目にし、成長を感じられた嬉しい一日となりました。
そして、今日は歌と合奏による娘の学習発表会でしたが、歌は5年生にもなると多声部になり、マスク越しに皆、頑張っていました。正直、何も手が入らないと日本人の発声やハーモニー感ってこんな感じなんだ・・と、ちょっぴり厳しい思いで聴いていたのですが、途中でピアノ伴奏がつまずいて生徒達に動揺が見られ、歌い続けたもののピアノがなかなか合わせられないハプニングがありました。音楽の先生も緊張されたのだろうな、せっかく練習したのに、皆、残念だっただろうな・・と思っていました。次は、沢山の楽器による合奏の八木節。長く複雑な編曲でしたが、皆、暗譜でバッチリ弾いていたので感心しました。歌の時の違和感は全くなく、音楽的に聴き応えがあって、やっぱり私たちのDNAにはこの音感があるのだな~とつくづく思いました。
保護者達の拍手を受けて、楽器を片付け、体育館を後にしようとする子ども達に向かって、突然、校長先生の声が。「ちょっと待って!もう一度、歌を聴かせてほしい、だってあなた達にとって、これが小学校最後の歌なのだから(来年は演劇)。急にこんなことを言ってごめんなさい、先生の我儘を聞いてください。」そしてピアノの男の子の名前が呼ばれて、皆は再び歌の位置に。ここで気付いたのですが、ピアノは生徒さんだったのですね。それにしては上手!間もなく二度目の歌が始まりましたが、八木節で温まった後なので子ども達の声もよく出ていて、今度はバッチリの出来に。保護者も皆、胸が熱くなり、子どもが一人残らず退場するまで、熱い拍手を送り続けました。
こんな風に、短い時間でも子ども達の成長が実感できる行事は、親にとっても有難い機会です。長引くコロナ禍で、大変な思いで指導してくださっている先生方にも感謝する機会となり、学校行事が復活してきて、本当によかったと思っています!