今月初めにブログを書いた時は暖冬でしたのに、すっかり厳しい寒さとなりましたね。皆様お元気でお過ごしでしょうか。私の方は、東京のお客様へのご案内発送を終え、ホッと一息ついて、先日、東京芸術大学の図書館に出かけてきました。
リサイタルの前にはいつも、某私立音大の図書館に行って(母校の桐朋は遠いので)、資料を見たり録音を聴いたりしているのですが、その音大は、実は外部の人が利用していいのかどうか分からないのです。ダメと言われたら困るので敢えて聞かず、学生のフリをして(って無理がありすぎますね!)、CDなど聴かせていただいていたのですが、そうだ、東京芸大はどうなのだろう?と調べてみたら、外部の人用のご案内があるではありませんか!どうしてもっと早く気付かなかったのでしょう・・・。
というわけで、子供達を幼稚園に送った後で行くことに。こういう日は、園への自転車を漕ぐ足取りも軽やかです(笑)。
図書館の受付で来館証をもらい、まずは、曲目解説などの本棚へ。コピーも係の人の前で堂々と出来るし、実に晴れ晴れした気分でした。そして、今度弾く曲のCDやレコードを窓口で出してもらい、それを持って、いざ視聴覚室へ。
入ってみると、まず、寒い!!!暖房は入っているのですが、効きが緩やかなんですね。周りを見渡すと、学生さん達もコートを着て聴いています。さすが国立!と思いました(笑)。それで役に立ったのが、自転車を乗る時に子供達に巻きつけていたブランケット。今度は私の体にしっかり巻きつけ、もちろんコートも着て、聴き始めました。
しかし、その場に慣れてくると、このような時間は、リサイタル準備の中でも特に楽しい時の一つですね。今は亡き巨匠達が、どのように演奏し、表現したのかを知るのは興味深いですし、その巨匠達と同じ楽譜を見て、自分も音を発しているのだと実感出来るのは、何とも言えず幸せな気分です。同じ楽譜でも演奏者によってテンポはもちろん、ずい分表現が違いますし、同じ演奏者でも、若い時はこんな風に弾いていたんだ・・・などと感じるのも面白いです。
結局、この日は学食でランチをしたのですが、さすが芸大、美術系の学生さん達もいて個性豊かな活気を感じました。幼稚園のお迎えギリギリの時間まで聴いていたものの、まだまだ聴いてみたい録音がありましたので、今度は防寒対策をしっかりして(笑)、近いうちにまた訪れたいと思っています♪