昨日、レコーディングを終えました。感想はというと・・・疲れた!けど、楽しかった!!という感じです。700席以上あるホールの空間とベヒシュタインの素敵なピアノを独占し、誰の目も意識することなく、ひたすら音楽に向き合えることの贅沢を存分に味わいました。
録音中は何度も何度も演奏し、その都度気を入れて弾くので、1日目を終えた時点で、かなりの疲労感。おまけに腕は軽い筋肉痛に・・・。そこで毎晩通ったのが、以前ブログにも書いた近所の温泉です。温泉のジャグジーで体をほぐし、夜空や庭の木々を眺めながらリフレッシュしたおかげで、何とか3日間を頑張り通すことが出来ました。
今回のレコーディングで感じたことはいろいろありましたが、その一番は、ライヴとの違いです。ライヴでは、その時の気分や会場の雰囲気を感じながら、自分の思いやイメージをお客様に伝えることを最優先させますが、録音では、自分の頭にある理想の音楽の実現に焦点を当てるという感じでしょうか。曲のイメージの表現はもちろんですが、全体の流れを聞くと同時に、一音一音のあるべき姿を追求する。それに直前の録音を聴いた反省点も生かすわけですから、頭はフル回転です。要するに、レコーディングは自分の音楽を冷静に聴き、確認し、創り上げる面白さがあり、とても勉強になる場でもあるのだと思いました。
これからは、大量に録ったテイクの中から一番納得いくものを選択し、編集する作業が待っています。きっとこれもすごく重要で大変な作業だと思いますので、レコーディングを終えても、まだまだ気は休まりません。やはり、本当にホッと出来るのはCDが完成した時なのでしょうね。
今回のレコーディング最終日には、ディレクター、カメラマン、デザイナーの方が来られて、ジャケットの中の写真用にレコーディング風景を撮ってくださいました。来週は、ジャケットの表紙撮影です。朝4時集合で、朝日の差す自然の中で撮る予定なのですが、こちらも初めてのことでドキドキです。次回の更新では、そのご報告をさせていただきますね!