秋風の心地よい季節になりました。相変わらずコロナ禍は続いており、先の見えづらい世の中に疲れを感じるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
イベント等を開催する状況もなかなか良くはなりませんが、今年は私が演奏活動を始めてちょうど20年ということで、その節目に演奏したいという気持ちが強くありまして、リサイタルを開催することに致しました。10月24日(日)宝塚ベガ・ホール、11月13日(土)王子ホールにて14時より開演致しますので、ご案内をさせていただきます。
今回は、私が今までの演奏活動の中で、特に心ひかれて取り組んできた作曲家の作品により、プログラムを構成しました。どこまでも純粋で慈愛に満ちたモーツァルトの「ピアノソナタ」、温かな詩情にあふれたシューマンの「森の情景」、リストの名曲「愛の夢」と「ラ・カンパネラ」、そして、ショパンの円熟期の壮大なスケールによる「ピアノソナタ第3番」をお聴きいただきたいと思います。また、曲の背景や、今までの演奏活動を振り返って・・などのトークも交えながら、皆様に楽しい時間を過ごしていただければと思っております。
長引くコロナ禍では、人との交流が減ったり、何かと行動が制限されたりする中で、心の潤いや元気を保つことの難しさを感じております。今回は皆様に、音楽によって気持ちを解放していただくと共に、時代や人生の波に翻弄されながらも、自らを信じて表現を貫いた作曲家それぞれの魂やエネルギーに触れていただくことが出来ればと願っております。
当日は、感染症対策を徹底した上で行いますので、ご都合がよろしければ是非ご来聴くださいませ。ご来場が難しい場合には、11月20日(土)~26日(金)に東京公演をオンライン配信致しますので、ご視聴いただけましたら幸いです。
今回は、20年間応援を続けてくださいました皆様に、心からの感謝を込めて演奏させていただきます。皆様のご来場、ご視聴を、楽しみにお待ち致しております。
2021年10月
大澤 美穂